2011年11月5日土曜日

新体操、イオンカップを観て

金曜日のよるは亀戸へ。職場の人とプライベートで飲みに行くのは初めてだ。品のある蕎麦屋、そして珍しい年代物の洋酒が豊富に揃っている小さなバーでごちそうになる。シングルモルトなるものを試してみた。酒は酒でもいろいろあるもんですね。西洋酒の楽しみなるものを知る。
散々飲んだ明けの土曜日、朝食を抜いて水泳教室へ。能く呑んだ翌朝のプールは精神がとても落ち着く。その後は温かいうどんと決まっている。近所の富士そばも悪くないんだが、京都在住時代にプールの後で寄っていた中書島駅の比叡のうどんが忘れられない。30年以上も生きていると忘れないというものがいくつかあるが、中書島駅にあった比叡のうどんは決して忘れられない。

今週は文化の日があって、午前中に新体操のイオンカップを見た。
ロシアのカナエワ選手は、世界選手権3連覇を成し遂げ”絶対女王”の異名を取る。
今回も二位につけていた同じロシアのコンダコワ選手の演技もたいへんに素晴らしかった。
寸分違わぬ正確かつダイナミックさで、信じられないような技を連発していた。
しかしカナエワの演技はまるで異なっていた。
新体操が競技である以上、ひとつひとつの技で得点を重ねなければ勝てない。
当然、彼女の演技は難しい技も他のどの選手より完璧に決め、無駄のない動作には高い芸術点が与えられている。もしかすると、そういうところにあまり関心がないのかもしれない。

ボールやリボンを「カナエワが」「扱っている」という感じがしなかった。
他の競技者とは次元が違う。
イマジネーション、とかそういうことだろうと思う。


何かすごいものを観た、という強い印象は残っているけど
頭の中で彼女の演技を反芻することは叶わない。
それがひどく無作法であったり、勿体無く思えてしまう。

日本勢はまだまだこれからという印象だけど、カナエワのような選手が同年代にいるというのは
現役の選手たちにとってはとても幸せなことなのだろうと思う。

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